第四十一話

雪萌が片桐の手配した私立病院へ運ばれた。

ニュースが広まる速度は、救急車より速かった。

三十分も経たないうちに、世論は真っ二つに割れた。「誹謗中傷のショックで倒れた被害者」という声と、「最初から仕組まれた茶番だ」という声が、互いを食い散らかすように広がっていった。提携ブランドは次々と声明を出した。措辞はどれも判で押したように同じだった——「事実関係が確認できるまで、協力関係を一時保留とします」。

雪萌の商業帝国の壁に、また一本、ひびが走った。

星音側は、一文だけ声明を出した。

佐伯弁護士がカメラの前で読み上げた。

「白河さんの一日も早いご回復をお祈り申し上げます。もし本当にご病...

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