第四十八話

月曜日の朝、蒼太を幼稚園に送る道すがら。

蓮は後部座席に座り、蒼太はその隣に並んでいた。男の子は超人の人形を胸に抱きしめたまま、窓の外を見つめていた。車の流れはゆったりとした川のように動き、赤いテールランプが朝の光の中でちかちかと瞬いていた。

「パパ、」と蒼太がふいに口を開いた。声はとても小さかった。「この前、答えは自分で見つけろって言ったよね。でもパパ、白河おばさん……本当に死んじゃうの?」

蓮の指が膝の上でぎゅっと握りしめられた。彼は首を傾け、息子を見た。その瞳は丸くて黒く、まるで二粒のブドウのようで——星音とそっくりだった。

「蒼太、」と蓮は言った。「パパが聞く。病院であの日...

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