第128章

アレクサンダーの瞳が私を捕らえ、その視線が私の唇へと落ちる。「赤がよく似合うな」低い声で彼が囁く。「だが、俺の部屋の床に落ちていた方がもっといい」

私は笑って、張り詰めた空気を壊した。「ひどい口説き文句ね。そんなので本当に落とせると思ってるの?」

「口説き文句なんて必要ない」彼は私に手を伸ばしながら言った。「こっちへ来い」

返事をする間もなく、アレクサンダーは私を自分の膝の上へと引き寄せた。彼にまたがると、ドレスの裾がわずかにまくれ上がる。彼の両手がすぐに私の腰を見つけ、ぐらつかないようにしっかりと支えてくれた。

「ああ」満足げな声で彼は言った。「ずっといい」

私は少し身じろぎした。自分たちの...

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