チャプター 139

彼の言葉に、お腹の奥がくすぐったくなった。私は少しだけ後ろに寄りかかり、彼の胸に体を預ける。アレクサンダーはそれを誘いだと思ったらしく、腰にあった彼の手がウエストへと滑り、さらに上へ、薄いシルク越しに私の胸の脇を撫で上げた。

「大丈夫?」耳元で、彼の温かい息が囁く。

「うん」私は囁き返した。体はもう、彼の愛撫に反応し始めていた。

アレクサンダーは腕の中で私を向き直らせると、片手で顔を包み込むようにして見下ろした。彼の瞳は欲望に暗く染まっていて、私は息を呑んだ。彼が唇を重ねてきたとき、私は熱心にそれに応えた。両手を彼の胸に滑らせ、シャツを肩から押し下げる。

キスは優しく始まったが、すぐに深いもの...

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