チャプター 29

オリヴィア

彼が起きているか確かめようと、そっと頭を持ち上げた。彼の目は閉じたままで、呼吸は深くて穏やかだ。よかった。

けれど、ふと隙間風を感じて視線を下ろす。夜中にTシャツがまくれ上がり、ウエストのあたりでくしゃくしゃになっていて、私の胸は彼の胸にぴったりと押し付けられ、完全に無防備に晒されていた。乳首は硬く尖り、私の身体の反応を裏切っていた。

見られた? 夜中に彼が目を覚まして、まるで必死なグルーピーみたいに、胸を丸出しにして彼の上にのしかかっている私を見つけたりしたんだろうか?

ゆっくりと身体を引き離し始めた。慎重に、自分の脚を彼の脚からどける。私が身じろぎすると、彼のものが私の太もも...

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