第三25章

彼の唇が私の唇をとらえた。急ぐことなく、丹念に。片手はうなじを包み、もう片方は腰に添えられて、親指がワンピースの布越しに小さな円を描く。

ようやく唇が離れたとき、二人とも息が上がっていた。彼の瞳は欲望で濃く翳っている。

「部屋、取ろう」私は彼の口元に触れるように囁いた。

「部屋ならある。しかも、かなりいい部屋だ」

「キスをやめて、皆に見られる前にそこへ行こうって意味よ。乗組員に醜聞を提供したくないの」

彼はにやりと笑い、素早くもう一度だけ唇を奪った。「君の冒険心はどこへ行った?」

「今は礼儀作法と全面戦争中」

「作法なんて過大評価だ」そう言いながらも彼は私を離した。ただし、その手...

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