チャプター 329

アレクサンダー

四十五秒。彼女の目はまだ俺の目に釘づけだった。揺るがず、自信に満ちている。

一分。胸が悲鳴を上げてきたが、先に浮上するくらいならくたばってやる。

水の中で、オリヴィアの唇がふっと笑みの形を作った。次の瞬間、彼女は底を蹴って水面へと跳ね上がる。

俺もすぐに続き、息を荒く吐きながら水面を割った。「俺の勝ちだ」

「ぎりぎりよ」彼女はぜえぜえと息をつき、プールの縁にしがみついた。「気を失う寸前だったじゃない」

「でも、してない」俺は彼女のところまで泳ぎ、腕で逃げ道を塞ぐようにして壁際に追い込む。「つまり、お前はキスを一つ借りがある。俺の好きな場所に」

彼女の呼吸が速くなる。水が俺たち...

ログインして続きを読む