チャプター 63

オリヴィア

動かなきゃ。彼の腕からそっと抜け出して、ベッドの反対側へ滑り込むべきだ。それが賢明な判断というものだろう。

でも、私は動かなかった。動けなかった。すぐそばに彼の巨大なモノが寄り添っている感覚が、私の脳をかき乱し、あらゆる理性的思考をショートさせていく。

首筋にかかる彼の息は温かく、吐き出されるたびに背筋に震えが走る。彼の腕が私の腰をわずかに強く抱きしめ、眠りの中でさらに近くへと引き寄せたとき、私は音を立てないように唇を噛んだ。

「もう……」私はかろうじて聞き取れるほどの声で囁いた。

乳首は硬く尖り、太ももの間にじわりと湿り気が集まってくるのを感じた。馬鹿げてる。ライアンと...

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