チャプター 77

テーブルの下で、アレクサンダーの手が私の太ももを上へと滑り、ドレスの裾に危ういほど近づいてきた。私が警告の視線を送ると、彼は無邪気な笑みを返してきたが、そんなもので一瞬たりとも騙されはしない。

「それで、アレクサンダー」デザートが運ばれてくると、ハロルドが口を開いた。「この交際はどれくらい真剣なんだ? オリヴィアさんは素晴らしいお嬢さんのようだ」

テーブルは静まり返った。ヴィクトリアはアレクサンダーの答えへの興味を隠そうともせず、わずかに身を乗り出した。

「とても真剣ですよ、おじい様」アレクサンダーはそう答え、テーブルの上で私の手を探し当てた。「オリヴィアは……特別な存在なんです」

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