チャプター 85

「あの人、ベッドじゃめちゃくちゃヤバいんだろうね」私の内面の葛藤などお構いなしに、エミリアは続けた。「支配的なオーラがあるじゃない? ベッドに放り投げて、自分の名前も思い出せなくなるまでめちゃくちゃにしてくれる、みたいな」

「エミリア!」私は息をのんだ。でも、体は正直で、足の間に熱いものがこみ上げてくる。

「何よ? 考えたことないなんて言わせないわよ」彼女は眉をひょいと動かした。「あの手、絶対手練れだって」

否定できなかった。考えたことはある。正直に言えば、考えすぎていたくらいだ。特に、彼のベッドで目覚めたあの夜、自分の体が彼の上に重なり、腰に彼の硬さを感じてからは。

「きっとモノも大きいのよ...

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