第十四章

ヨーク家の「本当の娘」として田舎からやって来た娘は、ただ顔だけはいいが頭は空っぽで、運よく転がり込んだだけ――誰もがそう決めつけていた。

だが音楽が始まると、彼女の足取りは軽やかでしなやかだった。ひとつひとつのターンも滑るようなステップも、寸分の狂いなく決まっていく。

彼女とデニスの動きは驚くほど噛み合っていた。初めて組んだ相手とは思えない。まるで幾度となく練習を重ねてきた一組のように。

面白半分に向けられていた視線は、やがて賞賛と見直しへと変わっていった。

近くのラウンジから、メイソンは杖にもたれてダンスフロアの中央にいる完璧なカップルを見つめていた。

白く濁った瞳に、珍しく承認...

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