第115章

夜風がテラスの空気をいっそう冷やしていった。

アラリックの問いが、二人のあいだに宙づりになっている。

ダイアナはすぐには答えなかった。ただ目を上げ、静かに彼を観察する。澄んだ瞳にあるのは、羞恥からの憤りでも、動揺からの怯えでもない――ほとんど臨床的ともいえる査定だけだった。

彼女が見つめているのは、迫ってくる男ではなく、興味深い症例なのだろう。

「パートナーの定義は、目的によって変わります」ようやく彼女は答えた。声は風に少し散らされながらも、芯は揺れない。「舞踏室で観客に見せることが目的なら、私たちは十分うまくやっています」

彼女は彼の親密な話題を拒んだ。二人の関係が感情なのか、ただ...

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