第125章

デニスの顔から、いつもの陽だまりみたいな朗らかさが消えていた。代わりに浮かんでいるのは疑り深い緊張――まるで何か悪だくみでもしている人間のような顔つきだ。

「ダイアナ……」彼は声を落とした。受け渡し場所に現れた潜入捜査官めいて。

ダイアナはわざわざ顔を上げもしない。視線は画面に釘づけのままだ。

「話して」

デニスはするりと中へ入り、背後でドアを閉めた。左右に注意深く目を走らせ、廊下に誰もいないことを確かめる。

それからダイアナのそばへ駆け寄り、ポケットからスマートフォンを引っぱり出すと、一枚の写真を表示して見せた。

薄暗いラウンジで撮られた写真だ。少しぼやけているが、二人の横顔は判...

ログインして続きを読む