チャプター 131

ラッセル邸の書斎には、白檀の香が満ちていた。

ダイアナが足を踏み入れると、メイソンは書に向かっていた。筆致は力強く、しかも淀みなく流れている。

彼は低い声で言った。「座りなさい」

執事が淹れたての紅茶を運んでくる。深い香りがふわりと立ちのぼり、誘うようだった。

「ルパートの最新の健康報告書に目を通した」メイソンは筆を置き、落ち着いた所作で手拭いに手を拭った。「一年以上寝たきりだった者の数値とは合わん。君が専門家だ。どう見立てる?」

ダイアナはカップを取り上げ、指先に吸い付くような磁器のきめ細かさを確かめた。

「医学的には『陽性ストレス反応』と呼びます。精密で継続的な外部介入があれば...

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