第152章

エリサは大げさに目をぐるりと回し、腕を組んで椅子にもたれた。二人きりにしてやるつもりなど、さらさらないという態度が露骨だった。

ダイアナは口を開かず、ただ向かいの空いた席を指し示した。

イドリスはぎこちなく腰を下ろし、両手を膝に置いて落ち着きなく擦り合わせた。「ダイアナ、前に俺がしたことが間違っていたのは分かってる。君に圧をかけるべきじゃなかった。でも……でも、ヨーク家は本当に崩壊寸前なんだ!クルーズが……あいつが、俺たちを破滅へ追い込んでる!」

声は、心底の恐怖に震えていた。

ダイアナはティーカップを持ち上げ、泡にふっと息を吹きかける。それでも、何も言わない。

動じないと見るや、イ...

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