チャプター 17

「さあな」ダッシュは鼻で笑い、軽薄な口調で言った。「あの格好を見ろよ。まともに見せようとしてるけど、中身は相変わらず田舎臭い小娘のままだろ」

一拍置いて、ふと思いついたように愉快そうな調子で付け加える。「まさか、入札しに来たとか思ってないよな? 何で? ラッセル家が払った花嫁代の端金で? こっちは工業団地まるごとだぞ――冗談もほどほどにしろ」

イドリスは答えなかった。ただ視線を引き、しかしその目に宿る侮蔑だけがいっそう濃くなる。

彼にとって、ここにディアナがいること自体が、滑稽で不愉快なノイズだった。

理由を探る気にもならない。どうせ取るに足らない、些末な邪魔でしかないのだから。

デ...

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