チャプター 18

イドリスはダッシュの得意げな顔を、嫌悪をにじませて見つめていた。卑劣なやり口は虫唾が走るほど憎い。だが――その取引が、たしかに心を揺さぶっているのも認めざるを得なかった。

ラッセル家が資金を出し、ヨーク家が土地を用意する――計算が良すぎて、無視できない。

イドリスはそれ以上何も言わずに椅子にもたれ、成り行きを眺める観客の位置へ退いた。沈黙を承認と受け取ったのか、ダッシュの自信はみるみる膨らんでいく。

彼はネクタイを整え、立ち上がると、わざとらしいほどゆっくりとした足取りでダイアナのいる隅へ向かった。ダイアナの席の上に大きな影を落とすように立つと、会場中の視線がたちまちそこへ吸い寄せられる...

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