チャプター 187

ピエールの笑みは一瞬だけ揺らいだが、すぐにいつもの表情へ戻ると、歓迎の仕草で一行を招き入れた。

ヘルヴィオン研究所はヴェルモラ湖のほとりに建っていた。主棟はガラスと白い鋼材で組まれ、洗練された近未来の気配を静かにまとっている。

道中、エリサは感嘆の囁きを絶やさなかった。「すごい……ここで研究するなんて、休暇に来たみたい」

ディアナは黙ったまま、研究棟の動線と警備の配置を目でなぞり、頭の中で一つ一つ採点していった。

落ち着く間もなく、ディアナは休息を後回しにして、チームを割り当てられた地下三階の実験室へ直行させた。計画では、ヘルヴィオンの機材を使い、「プロメテウス」の重要ターゲット数件...

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