チャプター 209

そう言い残すと、ルパートは映像回線を切った。取締役たちは顔面蒼白のまま取り残される。

重役室では、ローレンが近くに立ち、息をすることさえためらっていた。

ルパートは携帯を取り上げ、短い文面を送った。

「待機せよ」

ダイアナから返事はない。

彼女はアテナの中核ハードを収めたサーバーケースを居間の中央に置き、電源をつないだ。

淡い青の光が闇を照らし、聞き慣れた電子音声が室内に反響する。

「環境スキャン完了。高危険度の監視機器は未検出。『リンクス』が設置した低危険度の防衛ノードを十一基確認。街路面の下方において連続的な生体信号源を検知、座標……」

「無視して」ダイアナは遮った。

窓...

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