第二十五章

ダイアナは管制ステーションの椅子にもたれ、目を閉じた。だが思考だけは止まらず、実験プロトコルの次段階を猛烈な勢いで組み立て直していく。

午前三時。

鋭い警報が、建物じゅうの静寂を一瞬で粉々に砕いた。

火災警報。

ダイアナは瞬時に目を開けた。そこに恐慌の色は一片もない。

すぐさま研究所の内部監視を呼び出す。画面には、B―3保管区画を示す複数のカメラが並んだが、映っているのは砂嵐だけだった。

温度センサーの値が跳ね上がっている。

B―3には、きわめて揮発性の高い化学試薬が大量に収められている。

彼女は机上の内線電話をつかみ、氷のように冷えた落ち着きで警備へ告げた。「最高レベルの火災...

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