第二十二章

技術者たちは本部からの直命に息をのんだ。「全演算資源を『アテナ』補助回線へ全面移管。『キメラ・エーゼット〇一』の交差検証タスクを実行せよ」

[サン・パルマル時刻 午前十時〇三分]

ソレンシア連邦の研究所チームは、熱帯雨林から収集した種の遺伝子を解析していた。

命令が届くと、所長はためらいなく全ての実験台を空にした。「現在進行中の案件はすべて中止。中南米の生体サンプルを総動員しろ。三十分以内に、最初の細胞株培養データを見せてほしい」

ルパートのたった一言で、前例のない世界規模の研究連携が一気に点火された。

データがダイアナの作業領域へ雪崩れ込んでくる。

ブレスウィックからの細胞毒性解...

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