第253章

【キッチンから夜食が届きました。忘れずに食べてください】

ダイアナはそれに目をやり、返信した。

【了解】

端末を置き、作業を続ける。

十分ほど経ったころ、室内にアテナの電子音声が響いた。

「栄養食を玄関の温度管理ボックスへ配達完了。解析の結果、今後四時間の脳内エネルギー需要に適したカロリー配分です。速やかな摂取を推奨します」

ダイアナの手が止まった。

これはアテナの自律解析ではないと、彼女にはわかった。

ルパートが新たに書き加えた指示だ。

この男は、彼女の生活のあらゆる隙間に、自分なりのやり方で入り込んでくる。

支配するのではない――黙って気にかける、そんなふうに。

一方...

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