第二十六章

「誰だよ、こんな通な趣味の持ち主は」若い隊員が笑った。

ローレンの表情は複雑だった。

彼女はコーヒー豆の間に挟まっていたカードを拾い上げた。文字は一行だけ。

『第一段階、成功裏に完了。おめでとう』

署名はない。だが、見慣れた筆跡がすべてを物語っていた。

そこへ、テントからダイアナが姿を現し、その光景を目にとめた。

視線が一瞬コーヒーメーカーに留まり、次いで豆の袋へ落ちた。

歩み寄ると、彼女はカードを取り上げる。

冷えた瞳の奥に、かすかな温もりがちらりと灯った。

ダイアナはそれをポケットへ滑り込ませ、呆然としているローレンに言った。「片づけて。持ち帰るわ」

「え? 持ち……持...

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