チャプター 268

「フランクが辞めたいと言ってる」ルパートはスープの泡をすくい取り、何でもない調子で言った。

「昇給させて」ダイアナは顔を上げない。

「彼に必要なのは金じゃない――情緒的な支えだ」ルパートは彼女をちらりと見た。「それに、今日は他国の最高位の科学栄誉を断ったな。ついでに、彼の仕事も山ほど増やした」

ダイアナはナイフを置き、彼を見た。「『プロローグ』は予定どおり進んでる。テディたちが今後の技術更新は全部やれる。もう私が出る必要はないわ」

「次は何がしたい?」

彼は、他人なら喉から手が出るほどの栄誉や地位をなぜ捨てるのか、と問わない。ただ、彼女の予定だけを尋ねる。

「アテナが宇宙データを解...

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