第二十七章

新設された季刊公募「スターライト財団」に、世界中の隅々から何千という応募が寄せられていた。その一次選別と分類、要点の抽出を担っているのは「アテナ」だった。アテナはそれらを最も混じりけのない形に整え、ダイアナの前へ差し出す。

ダイアナの視線は、物理、化学、生物を表す複雑なモデルと数式の列を、すばやくなぞっていく。大半は、彼女の注意を一秒も奪えなかった。

彼女の頭脳は最精密のフィルターのように働き、既存の枠組みの中を周回する「優れた」研究を自動的に弾き落とし、もっと本質的な何かを探し続ける。

ふいに、彼女の視線が「SN―734」と符号化された応募書類に吸い寄せられた。

企画名――「情報エン...

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