チャプター 300

そのとき、ヴァレリア出身の数学者が手を挙げて問いかけた。「ここでのKPIは何です? 年にどれだけ学術論文を出せばいい? 特許の実用化率の要件は?」

ラテを手にカルロスが近づいてきた。「うちのKPIはひとつだけ。怠けすぎてカビが生えないようにすることだ」

アイコが森の中の独立した中庭群を指さした。「一棟に二人。キッチン付きで、海の見えるテラスもあるよ」

ベンはベンチの肘掛けにある金属の接点を指で叩いた。ホログラムの画面に学内ネットワークの状態が映し出される。「ヴェリトン連邦工科大学のデータベースまで遅延は四・七ミリ秒。ここで日光浴しながら会議だってできる」

天才たちはすっかり黙り込んだ。...

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