チャプター 33

ダイアナの緊張がふっと緩むのを見て、ルパートの瞳に宿っていた戯れが、ようやくわずかに引いた。こいつを追い詰めすぎるのは得策じゃない――小さな野良猫を隅に追いやれば、降伏よりも破滅を選んで爪を剥く。

ルパートは彼女を押さえていた手を離し、わざと落ち着いた所作で一歩引いた。床に散らばった衣服を拾い集め、悠然と身につけていく。

ダイアナはすぐさま部屋の反対側へと身を翻し、警戒の眼差しで彼を見張った。

アラリックの体つきは、たしかに並外れていた。広い肩、くびれた腰、爆ぜる力を秘めた筋肉の流れ――どの動きからも、無造作な強さがにじみ出る。

昨夜の混沌とした光景が、否応なく脳裏をよぎる。頬がまた熱...

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