チャプター 35

たった一言で、エドガーがかつて持っていた権威は、正体不明の「コネ入社」の足元に踏みにじられ、粉々に砕け散った。

彼が誇りとしてきた天体大学の博士号――それを、どうしてそこまであっさり切り捨てられるというのか。

レイラの心配と悔恨を装った表情は、すっかり凍りついた。丹念に作り込まれたその目元には、隠しきれない衝撃と悪意が、初めて仮面を外して覗いていた。

本来ならダイアナが恥をかいて退き、レイラが優しい姉のように救いの手を差し伸べる――そんな綿密に設計された舞台は、逆にダイアナが自分を見せつけるための踏み台になってしまったのだ。

周囲のざわめきが、ふっと途切れた。皆がダイアナを、まるで奇妙...

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