チャプター 40

ダイアナはまぶたひとつ上げようともせず、肩をすくめて淡々と言った。「やってみればいいわ」

そう言い捨てると、まだ呆然としているエリサの腕を引いてくるりと向きを変え、そのまま歩き去った。動きは水のように滑らかで、決断に迷いがない。

派手な青いポルシェと、その傍らに立つ兄妹は、取るに足りない障害物でも片づけるみたいに、あっさりと置き去りにされた。

ダイアナの背中が研究所の入口に消えかけた、その瞬間になってようやく、エリサは衝撃から我に返った。

彼女はダイアナの腕をきゅっとつかみ、興奮で頬を赤らめ、尊敬を滲ませた声を弾ませる。「なんてこと……!ダイアナ、すごすぎる!」

エリサは、交通の流れ...

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