チャプター 42

レイラは珍しく上の空で、会話に加わろうともせず、ぼんやりと箸で料理をつついていた。

視線は意識してディアナのほうを避ける。ベラの警告が、いまも頭の奥で反響していた。今の彼女が望むのは、ただ存在を消すこと――だが、どうやらそれを許さない誰かがいるらしい。

アーシュラがまた余計な火種を撒こうとした、その瞬間。氷のように冷たく、鋭い視線が彼女を射抜いた。

「口の利き方に気をつけなさい。次の食事のとき、ちゃんとその口が動く保証はできないわ」

アーシュラはびくりと肩を震わせ、箸を皿に落としそうになる。すぐに口をつぐみ、背を丸めて食べ物にかじりつき、それ以上一言も発する勇気はなかった。

そのやり...

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