チャプター 56

ラボ全体が息をのんだ。老朽化した遠心分離機が最後の数秒をうなりながら回り続けるのを、全員が固唾をのんで見つめていた。

やがて機械が沈黙すると、スティーヴンは慎重に検体を取り出して検査に回した。画面に結果が表示された瞬間、彼は凍りついた――老眼鏡に触れた指先が、かすかに震えている。

「どう?」エリサが不安げに問いかけた。

スティーヴンは、あり得ないものを目の当たりにしたときだけ浮かべる表情でダイアナを見た。「精製効率が少なくとも三〇パーセント上がってる。それに、サンプル活性の低下がほとんどない」

含意が胸に落ちていくにつれ、ラボは言葉を失った。通常なら丸一日かかる工程が、半分の時間で終わ...

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