第129章セバスチャン

ジェイコブはセバスチャンという名を耳にした瞬間、全身が凍りついた。

それから三十分後、ジェイコブはホテルに着き、ドアを押し開けた。中ではパトリックが、中年の男と談笑していた。

男は胸に猫の模様がプリントされた白いティーシャツを着て、顔を縁取るように豊かなひげをたくわえ、頭にはベレー帽をのせている。

ジェイコブは男の胸の模様を見つめた。どこか見覚えがある気がしたのだ。パトリックは立ち上がり、にこやかにジェイコブを迎えると、座るよう手で促した。

「セバスチャン、紹介するよ――こちらが息子のジェイコブだ」

ジェイコブは視線をセバスチャンの顔へ移し、笑みを浮かべて手を差し出した。

「はじめ...

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