第142章:セットアップ

ジェイスは引き出しのいちばん奥、底に埋もれていたところから見つけたハサミを一丁、掲げてみせた。

知らせを聞いたキャサリンは表情をこわばらせ、オリヴィアを見る目に一瞬、落胆の色が走った。

オリヴィアはハサミをしばらく凝視し、それからうんざりしたようにジェイスを見た。

「ロペスさん、正気ですか? ハサミが見つかったからって、いったい何の証明になるんです」

ジェイスは得意げに、そのハサミを皆に見えるように突き出した。

「普通のハサミなら、もちろん証拠だなんて言わないさ。だがこれは違う。刃のところに、キャサリンの衣装の繊維が二本、挟まってる」

オリヴィアは目を細め、慎重にハサミを観察した。...

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