第172章敵からの助け

マシューは丸一日かけて、セレステとオリヴィアの間のこの状況をどう収めるべきか考え続けたが、結局これといった答えは出なかった。

ビジネスの世界では、数え切れないほどの競合を破産に追い込んできた辣腕の最高経営責任者だ。だが家族の問題となると、さすがに自分の守備範囲を超えている――そう認めざるを得なかった。

その晩、ようやく帰宅すると、オリヴィアはすでに夕食の支度を整えていた。

「あなた、やっと帰ってきたのね! 手を洗って、早く食べましょう」

オリヴィアはマシューのスーツの上着を脱がせ、コート掛けに掛ける。次の瞬間、彼女の身体はふっと宙に浮き、腕の中にさらわれていた。

「ちょっと、なにして...

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