第175章ベル

マシューは困惑した面持ちでオリヴィアを見た。

「どういう意味だ? ジョーンのことを言ってるのか?」

オリヴィアはうなずき、弁当箱の中にあるハート型のステーキを指さした。

「これ、ほぼ彼女の気持ちが丸わかりじゃない?」

マシューはくつくつと笑い、首を横に振りながら、オリヴィアを腕の中へいっそう強く引き寄せた。

「ねえ、今日の料理は全部、うちの会社のレストランからだよ。うちのシェフは創作が大好きなんだ。そうでもなきゃ、あんな高給をもらう価値がない」

「本当にそうなの?」

オリヴィアは片眉を上げ、マシューの目をじっと見据えた。

「もちろんだ。信じられないなら、今すぐシェフを呼ぶ」

...

ログインして続きを読む