第176話マシューに匹敵する男

幹部たちは即座に、いったい誰がハワード家に喧嘩を売るほどの度胸を持っているのかと憶測を始めた。

会議室はたちまち騒然となった。マシューは腕を組み、眉間にしわを寄せる。国内の事業は彼の管轄だが、海外人材の採用は常にメイソンが担ってきた。

「いい加減にしろ。全員、静かに」

メイソンの鋭い一声で、室内の喧騒がぴたりと途切れた。

大型スクリーンには、一人の若い男の写真が映し出されていた――整った顔立ちで、目を引くほど端正だ。容姿だけなら、マシューに引けを取らない。

幹部たちは訝しげな表情で写真を見つめたが、誰一人としてその男に見覚えはなかった。

「うちの人材を引き抜いたのがこいつか? 大し...

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