第185章:セットアップ

オリヴィアは、仮面の下の顔がライアンだとは夢にも思わなかった。

ライアンの仮面が外れた瞬間、会場は悲鳴のような歓声に包まれた。ステージ近くに押し寄せていた女たちは、ひたすら熱に浮かされた目でライアンを見上げる――息をのむほどの美貌。文句のつけようもない、眩い男だった。

ライアンの唇に小さな笑みが吊り上がり、ただでさえ破壊的な魅力に、さらに艶めいた色が差す。

「オリヴィア、また会ったね」

オリヴィアはライアンを見つめた。周囲の女たちが蕩けるように見惚れているのとは違い、その端正な顔は彼女に警戒心しか呼び起こさず、反射的に一歩退いた。

「私のあとをつけてるの?」

今朝も会ったばかりなの...

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