第189章ステッチの削除

デイモンはセレステを、ありありと居心地の悪さを滲ませながら見た。オリヴィアは、呼んだからといって素直に来るような女ではない。いち執事風情に、彼女を呼び戻す権限などあるというのか。

デイモンは、セレステが自分を手に負えない立場へ追い込んだことを心の中で愚痴ったが、それを顔に出す勇気はなかった。

「ハワード夫人、まずはマシュー・ハワード様にお伺いになっては。何が起きているのか、ご存じかもしれません――何かの行き違いということも……」

デイモンは慎重に言葉を選び、マシューを経由したほうが得策だと考えた。マシューがその気なら、オリヴィアなどいくらでもこちらへ来るよう説得できる。

だがセレステは...

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