第197章高まる懸念

マシューは仕事が終わると、オフィスに長居はしなかった。警護チームの段取りに従い車へ乗り込み、オリヴィアのために見つけておいた新居へと向かった。

「ハワードさん、後をつけられています」

運転しながら、護衛が険しい顔で告げた。

マシューの表情が陰る。疑いようもない。尾行しているのはスタンリーの手の者だ。

「スタンリー叔父さん、やりすぎだ」マシューは低くつぶやき、運転手に追っ手を振り切るよう指示した。

運転手は手慣れていた。後続車はあっさり撒けた。

ヴィラに着くころには、すっかり日が落ちていた。マシューが扉を押し開けてリビングへ入ると、オリヴィアがカーペットに座り、チワワを腕に抱いていた...

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