第20章もう追求しない

マシューはオリヴィアを隣に乗せ、ハワード邸を後にした。走り出してからずっと、彼女はどこか妙な表情で彼を見つめ続けている。信じられない、とでも言いたげな目で、まるで彼の正体を確かめるように。

「さっきから、なんでそんなふうに見てるんだ? さっきの俺の態度、君の胸に響いたか?」マシューは口元に笑みを浮かべて言った。笑うと彼は端正さが際立つ。春の日差しみたいに、あたたかいのに眩しすぎない。

オリヴィアは少し落ち着かない様子で顔を背け、外の景色を見ているふりをした。

「お母さんと喧嘩でもしたの? まさか本気で、私を別のところに住まわせるつもり?」

マシューは一定の速度で車を走らせ、薄い笑みを崩...

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