第21章友人の助言

マシューは高級アパートメントの敷地の前で車を停め、駐車スペースへ滑り込ませた。二人で車を降りると、彼は半ば反射的にオリヴィアの手を取り、建物のほうへと顎で示した。

「ここは全部、ハワード家の所有物件だ」彼はそう説明する。「富裕層向けに造った特注のアパートでね。ここの雰囲気が気に入って、一室だけ自分用に残してある。ひとりになりたいとき、たまに一晩ここで過ごすんだ」

オリヴィアはうなずいた。泊まる場所に、これといったこだわりはない。マシューの手が自分の手を握っているのに気づき、思わず身じろぎしたが、すぐには引き抜かなかった。

なにしろ、ハワード邸で彼はセレステ相手に、彼女のために真正面から言...

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