第214章予期せぬ爆発

スタンリーがナイフを握り締めた手が、小刻みに震え始めた。警官の疑いの眼差しに、もう長くは耐えられないと悟り、焦りがじわじわと理性を食い尽くしていく。

そのとき、不意に舞踏室の隅から、かすかな物音が続けて聞こえた。どこからともなくチワワが現れ、首をかしげながら床に落ちた白い起爆装置をじっと見つめている。

チワワは好奇心に駆られたように近づき、鼻先で起爆装置をこつんと突くと、前足でちょいちょいと触った。次の瞬間、赤いボタンを興味深げに押し込んでしまった。

爆発が舞踏室を一瞬で揺るがした。威力は大きくないが、轟音が人々を驚愕させる。爆心地から濃い煙が広がり、場内のほぼ半分を覆い隠した。怯えき...

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