第32章ボディーガードザック

マシューの言葉が口をついて出た瞬間、モリーとオリヴィアは衝撃で凍りついた。成り行きを見守っていたザックでさえ、呆然と立ち尽くす。

モリーには耳を疑うしかなかった。マシューが実の妹より、よそ者をかばうなんて! セレステの言ったとおりだ――オリヴィアは本当に、マシューを指一本で転がしている。

オリヴィアはマシューを奇妙そうに見た。あまりにもあっさり信じたのだ。彼女が話したのは事実だったが、少しくらいは何があったのか詳しく聞くものではないのだろうか。

一方のザックは、胸の底から安堵していた。よかった……オリヴィアの手からモップを取り上げただけで、手を出してはいない。

もしマシューの機嫌を損ね...

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