第44章ウェスレーのアウトバースト

マシューは車に滑り込むと、スピーカー越しにウェズリーの怒声が炸裂する携帯電話を、腕を伸ばして遠ざけた。

「お前ほど頭の悪い奴は見たことがない。まったく、公の場では頼むから俺の友達だなんて言うな。そんな恥、耐えられない!」

マシューはさらに電話を遠ざけ、耳をさすった。

「そんなに短気になるなよ。お前の言ったとおりにしただけだ――オリビアに動物好きなところを見せた」

「お前の言う『動物好き』ってのは、ケガした動物をトラック何台分も病院に運び込むことか? 手術室で奥さんを過労死させる気だったのかよ!」

ウェズリーの咆哮はますます大きくなる。目の前に本人がいたら、唾を顔面に浴びせられているに...

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