第52章処罰

マシューはオリヴィアの額にそっと口づけると、冷えた表情のまま振り向いた。

「俺の妻をレイプしようとしたのは、お前か?」

マシューはヴァーノンをにらみつけた。瞳には怒りの炎が燃え盛っている。

ヴァーノンは額を押さえ、指の隙間から血がにじみ出ていた。怨嗟のこもった目でマシューをねめつける。

「まさか、お前がマシューだってのか? 冗談だろ。あいつはブサイクな男だって話じゃなかったか?」

ヴァーノンの家柄では、マシュー級の億万長者と関わる機会など一度もなかった。だから目の前の男が、噂に名高い若き最高経営責任者だなどと信じられなかったのだ。

マシューは身をかがめてヴァーノンを見下ろすと、唐突...

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