第59章紛争と対立

リリアンの言葉は、集まった面々からさほど支持を得られなかった。ましてピーターは、到底受け入れる気などなかった。

ピーターはリリアンをにらみつけ、オリヴィアをかばうように声を上げた。

「リリアン、昇進なんて手続き上の問題にすぎない。皆がこの論文の出来を認めているのなら、早めに昇進させて何が悪い? 研修生たちに不満があるなら、比較としてオリヴィアの論文を見せればいい。見れば、誰も異議なんて唱えないはずだ」

ピーターの言葉に、席の大半がうなずいた。だがリリアンだけは頑として譲らない。

「ピーター、そのやり方は考え直したほうがいいわ。研修生の論文を公にし始めたら、職場に不健全な競争や嫉妬が生ま...

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