第67章罠を仕掛ける

しばらくのあいだ、自分とオリヴィアの話をあれこれと語ってから、マシューはワイングラスに手を伸ばし、ひと口含んだ。

その瞬間、近くで何かが割れる音がした。顔を上げると、スカーレットがテーブルの上の割れたガラス片を必死にかき集めているのが見えた。

「怪我はないか? このグラス、質がひどいな」

マシューは眉をひそめ、給仕を呼んだ。

給仕は平身低頭で謝り続け、スカーレットは笑って首を振った。

「大丈夫。もともとひびが入ってたんでしょう」スカーレットはどこかぎこちなく説明した。

まさか、怒りが一気に噴き上がってワイングラスを握り潰してしまうとは思ってもみなかった。さらに腹立たしいのは、マシュ...

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