第88章すべてを否定する

マシューには、これをどうオリヴィアに切り出せばいいのかわからなかった。なにしろ、彼女を殺そうとしている人物が、自分の妹かもしれないのだ。

頭の中はぐちゃぐちゃだった。長いこと思い悩んだ末、彼は携帯電話を取り出してモリーに電話をかけた。

呼び出し音が二回鳴ってから通話がつながり、モリーの気だるい声が耳に流れ込んできた。

「マシュー? 急にどうしたの。何か頼みたいなら、今はちょっと無理よ。フェイシャル中なんだから」

高級スパで、モリーは施術ベッドに横たわり、美容スタッフにさまざまな精油を塗り広げられていた。花のような香りがふわりと立つ。ひとりがモリーの耳元に電話を当て、もうひとりが顔にパッ...

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