第103章

南条家の面々はすでに個室で待機しており、円卓には所狭しと料理が並べられていた。

雪枝と悠太がドアを開けて入ってくると、麻子がすかさず満面の笑みで手招きした。

「来た来た、さあ早く座って」

雪枝が悠太の隣に腰を下ろすと、友里恵が甲斐甲斐しく料理を取り分けながら、立て板に水のごとくしゃべり始めた。

食事が半ばに進んだ頃、悠太のスマホが鳴った。

彼は画面の着信表示に目を落とし、「ちょっと電話に出てくる」と言い残して個室を出て行った。

ドアが閉まった瞬間、友里恵はすかさず雪枝の耳元に顔を寄せた。

「お姉ちゃん、今日の発表会行った? あの絵里って女、すっごく目立ってたらしいじゃない。いろ...

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