第104章

翌日の午前中、南条家の一同はぞろぞろと連れ立って病院へ向かった。

先頭を歩く麻子は、赤いスーツに身を包み、髪を一糸乱れず結い上げている。

その後ろには、フルーツの盛り合わせや栄養剤の入った紙袋を下げる武治と友里恵が続いていた。

病室では、奈央がベッドに半ば上体を預け、雑誌を手にしていた。

大勢が押し寄せてきたのを見て、彼女の眉がほんのわずかにひそめられる。

だが、悠太の顔を立てて、不快感を露わにすることはなかった。

すぐに雑誌を置き、淡々とした口調で言った。

「いらっしゃい。掛けてちょうだい」

麻子は愛想笑いを浮かべてベッドの傍らに腰を下ろし、いくつか世間話を振った。しかし奈...

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